編集あれこれ


ここでは編集にまつわる話を紹介します。


編集には時間がかかる

文字を入れて効果を出そう

BGM、効果音の効果は計り知れない

タイミングが重要

1シーンは短めに

予告編、総集編があるとおもしろい




ビデオ編集ってどのくらい時間がかかると思いますか?一度経験された方なら分かると思いますが、編集したことがない場合はなかなか想像がつかないと思います。私は凝るのが好きなので、時間がかかってもそんなに気にならないのですが、計ってみればけっこう時間はかかっています。

まずPCに映像をキャプチャする時点で、キャプチャする映像の時間だけ時間がかかります。そして編集を行い、色々エフェクトをかけた場合はレンタリングに出力する映像の数倍の時間がかかります。そしてDVに書き出すにも映像の時間だけ時間がかかります。もしDVD化するならこれに加えて、MPEG2エンコード、メニュー・チャプターの制作、オーサリングなどを行なうのでもう少し時間がかかります。DVD化においてはMPEG2エンコードに一番時間がかかるでしょう。できるだけ高画質にしたいと思ってVBR(可変ビットレート)でエンコードするとそれだけで数日はかかります。

まぁ作るものにもよりますが、1時間ものを作るとすれば1週間位、早くても3日はかかると思います。もしDVD化するなら+3日〜5日くらいでしょうか。私の場合は本編にはあまり手を加えず、特に予告編とか総集編、オープニング、エンディングに力を入れることが多いです。例えば最近作ったものでは1分30秒位のオープニングを作るのに10時間かかりました。何しろ凝ると1フレーム、つまり(1/30)秒単位で加工できるので時間がかかるのです。1分30秒って短く感じますが、フレームに直せば2700フレームもあるんですからね。



PCを使えば、簡単に映像に文字を入れることができます。また、文字をスクロールさせることも出来るので、よくテレビ番組や映画の最後に流れるエンドクレジット、スタッフロールも作ることが出来ます。文字を効果的に使えば、面白い作品になりますし、見ている人に視覚的に情報を提供することができます。映像の説明をしたいときなんかに文字の情報で説明を行なえます。また、スタッフロールを入れると、かなりかっこいい作品になります。ただ、一つ問題があって、バックの色に注意して文字の色を決めなくてはなりません。テレビ番組のスーパーを見ていると、文字に黒色の縁取りがしてあるのが分かると思います。このように出来れば、バックがどんな色であろうと文字がハッキリ見えるのですが、私の編集ソフトにはその機能がなく、単色の文字が挿入されてしまいます。そのためバックの色と重なってしまうと見えにくくなってしまうのです。

文字の効果をもっと高めたい場合は、文字の出し方に工夫します。いかにかっこよく文字を出すか。私は映画の予告編が大好きなのですが、映画の予告編を見ていると、実に様々な手法で文字が出てきます。あ〜、こんな方法もあったのか!よく考えたな〜。と見ていていつも驚かされます。



テレビのドラマや映画をBGMに注意して見てみてください。ドラマの種類にもよりますが、しょっちゅうBGMが鳴っていることに気付くと思います。BGMがないときの方が少ないくらい。私が編集するときはそこまでBGMは入れません。なぜかというとドラマの場合とは音声の録音の仕方が違うのです。ドラマでは声がはっきり聞こえるように最初から録音に気をつけています。しかし我々が家庭でビデオを撮るとき、別売りのマイクを使って(よくプロが使う長い棒の先についたマイクとか)撮ることなんてないですよね。普通はカメラについた標準のステレオマイクで撮るはずです。しかしこれだと声以外に周りの音声もたくさんいっしょに拾ってしまうのです。これがノイズとなり、あとでBGMを入れたくてもBGMの音量をある程度大きくしないとBGMが聞こえなくなります。しかし、BGMの音量を大きくすると今度は一番重要な声が聞こえにくくなってしまうのです。
ですのでBGMを入れるのは、主に予告編とか総集編、オープニング、エンディングにしています。さて、それで例えばエンディングの映像を作ってBGMを入れるのですが、まずは映像にあったBGMを探します。逆にこのBGMを使おうと決めてから、それに合わせて映像を作ることもあります。 そして映像、BGMが用意できたらそれをMIXするのですが、ここで映像とBGMを合わせて見たとき(聞いたとき)、ホントに感動します。いつも音楽の効果は計り知れないと思います。映像と音楽の感じがピッタリ合っていたときなんかは、映像も音楽も一層引き立ち、非常に効果的なものになります。
効果音を入れるのも面白いです。例えばこんなに音はならないだろうというくらいオーバーアクション気味にわざと効果音を入れると、けっこう面白いですし、おかしいシーンでわざと人の笑い声とか拍手の効果音を入れても面白い映像になります。



映像と音声の効果については先ほど書きましたが、さらに効果的にするにはタイミングが重要になると思います。例えば、とてもリズミカルな音楽を使用した時に、映像の方がリズミカルに進まないとなんかぎこちないものになります。そこで音楽に合わせて映像をカットしたり、タイミングよく映像を作ることで、かなりしっかりした映像になります。何しろ、PCを使えば映像や音声を(1/30)秒で調整できますから、簡単にタイミングを合わせることが出来ます。



ビデオを編集していると、長いシーンに出会ったとき、カットしようかしまいか迷うときがあります。それが面白いシーンだったり重要な場合はそのまま残してもいいのですが、迷ったときはカットするという方針で編集した方がよいと思います。なぜなら、長いシーンが続くと、見ていて飽きてしまうことがあるからです。ですから、できるだけ1シーンは短めにし、テンポよく進んでいった方が見やすいビデオになります。でもメリハリも重要なのでいくつかは長いシーンがあるのもよいかと思います。
ビデオを撮影するときに、このことを意識して撮れば、あとの編集が楽になると思います。目安は5秒くらいでしょう。ただ注意しなくてはならないのは、ビデオを撮っているときに、フレーム内で何か動作が進行状態のものがあるとします。で、それがあと少しで動作が終わろうとしているときは絶対に最後まで撮ってください。編集する際も同じで何か動作が途中の場合は最後が分かるように編集するべきです。そうしないと見ていて、あのあとどうなったんだろうとすごく気になります。



私は予告編、総集編をよく作ります。本編はあまり加工せず、総集編に力を入れて編集します。というのは、ホームビデオなんかではオリジナルを重視し、それにおまけで色々編集したものを付けるほうが良いのではないかと思うのです。なので、私の場合は総集編が編集バージョンといってもいいかもしれません。
こういう風に作ると、オリジナルはオリジナルで残るので、総集編では思い切った編集をすることが出来ます。また予告編を作って本編の最初に入れておくと、これから見るビデオは大体どんな内容なのか分かりますし、見ている人を引き付けるような(例えばこのあとどうなるか〜?)というような映像を入れることもできます。私の場合は映画の予告編が好きなので、映画の予告編みないなものをよく作ります。







(     )

TOP


Copyright (C) 2004 298net