Q&A


ノンリニア編集ってどういう意味?

NTSCって何のこと?

よく29.97fpsって見るんだけど、30fpsなんじゃないの?

最近100万画素のDVカメラがあるけど、DVって720×480ピクセルだからそんなに画素数いらないと思うんだけど?




ノンリニア編集ってどういう意味?

 ノンリニアとはリニアでない、つまり直線でないという意味になります。以前のアナログ機器で行なっていた編集は、データが連続的に(直線的に)テープに記録されていました。それをそのまま別のテープに連続的にダビングしていたのです。そのためそのような編集方式は「リニア編集」と呼んでいます。ところがPCを使った編集の場合、ビデオテープのようにデータを連続的に編集するのではなく必要な部分だけ断続的に編集することが出来ます。そのためリニアではないので、PCを使った編集を「ノンリニア編集」というのです。




NTSCって何のこと?

 NTSCとは映像信号の方式のことです。日本、アメリカ、カナダ等がNTSCを採用しています。世界にはいくつかの方式があって、ヨーロッパで使われているPAL方式、他にはSECAM方式などがあります。方式が異なりますので、日本のテレビではPALやSECAMのビデオを見ることは出来ません。そういう場合はNTSC信号に変換する機器が必要になります。ちなみにNTSCはNational Television System Commiteeの略です。




よく29.97fpsって見るんだけど、30fpsなんじゃないの?

 PCの編集ソフトウェアの設定画面などを見ると、30fps(fpsは1秒間当りのフレーム数)ではなく29.97fpsと書いてある場合が多いです。NTSCでは1秒間30フレームなのですが、カラー方式になると正確には29.97fpsが正しいのです。(ちなみに映画は24fps、PALは25fps)

 さて、ではなぜ29.97fpsなのでしょう。この話をすると少し長くなりますが、簡単に説明します。
映像信号には1フィールドごとに垂直同期信号、1本の走査線ごとに水平同期信号が含まれています。1フィールドとはインターレース方式で1本おきに映像を走査していったときに上から下までいったときが1フィールドになります。1フレームはもう1フィールド走査して1枚の絵を走査したときを1フレームといいます。つまり1フレーム=2フィールド。
 日本の白黒テレビ放送では、1フレームが(1/30)秒でした。NTSCでは1フレームの走査数は525本なので、水平走査の周波数をfhとすると、

      fh = 30×525 = 15.75kHz

になります。ところが、NTSCをカラー化するにあたり、各信号の干渉が問題になりました。そのため、カラー放送が始まる前にNTSCの信号は変更され、水平同期周波数は

      fh' = 15.73426KHz

になりました。それに合わせて垂直同期周波数も変更され新しい垂直同期周波数fv'は

      fv' = 2fh' / 525 = 59.940 Hz

になりました。1フレーム=2フィールドですから、1フレームの周波数は2fv'、計算すると

      2fv' = 2 × 59.940 = 29.97Hz

です。つまり1フレームが(1/29.97)秒、逆に考えれば、1秒間に29.97フレーム =29.97fps となるわけです。

 かなりはしょりましたので詳しくは本などを読んで調べてください。 




最近100万画素のDVカメラがあるけど、DVって720×480ピクセルだからそんなに画素数いらないと思うんだけど?

 DVフォーマットでは確かに720×480ピクセルつまり720×480≒34万画素と決まっています。なので、どんなにDVカメラの画素数が上がっても、画素的にはDVの画質が上がるということはありません。しかし、最近のDVカメラには静止画が撮れる機能が付くようになりました。デジタルカメラの画素数を見て分かるとおり、市場に出ているデジタルカメラは200万画素や300万画素のものです。ですからDVフォーマットの約34万画素では静止画を撮るには画素が不足しているのです。そのため100万画素あるDVカメラは静止画を撮るときのみ全ての画素を使うのです。
しかし、それだけではありません。カタログを見ると「動画撮影時の有効画素数は41万」などと書いてあります。DVフォーマットの34万画素を超えていておかしいですよね。実はこれは、ビデオカメラについている「手ぶれ防止機能」のためなんです。手ぶれを補正するために、多めに映像を入力し、内部で補正したものをテープに記録しているのです。







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