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雨からの大逆転 ケアンズ皆既日食(その4)


(10)ダイヤモンドリング(第3接触)



闇夜を切り裂くように,1点の光が凄まじい光を放つ。それはそれは素晴らしいダイヤモンドリングでした。観測会場には歓声が響き渡り,約6分前から始まった奇跡的な展開に感動しきりでした。よかったよかった!
その後は天候が改善し,しばらく部分日食を観測することができました。

(11)元の姿に戻っていく太陽


今回のケアンズ皆既日食は本当にスリリングな皆既日食となり,見られた喜びもより大きなものとなりました。

こちらで紹介した写真は天文のページの「新写真ギャラリー」でも紹介しています。
新写真ギャラリー https://www.298net.jp/astronomy/cgi/album.php
2012年11月17日(土) No.217 (天文)

雨からの大逆転 ケアンズ皆既日食(その3)


(8)昼間の闇と黒い太陽


(9)黒い太陽



そしてあっという間に2分が過ぎ,第3接触へ。

その4へ続く。
2012年11月17日(土) No.216 (天文)

雨からの大逆転 ケアンズ皆既日食(その2)


(4)第2接触直前の太陽


撮れた!フォーカスも事前に金星で合わせておいたお陰でそこそこ合っている。第2接触へカウントダウンが始まる。
みるみる太陽の周辺から雲が逃げていく。みるみる暗くなっていく。何だ何だこの展開!この数分で一気に条件が整っていく。

(5)太陽から離れていく雲1


(6)太陽から離れていく雲2


辺りが急激に暗くなっていく。そして。

(7)コロナ


第2接触を迎えコロナが強い光を放ち始めた。

(その3へ続く)
2012年11月17日(土) No.215 (天文)

雨からの大逆転 ケアンズ皆既日食(その1)


2012年11月14日,皆既日食を見るためにオーストラリア ケアンズに行ってきました。

当日の3時ごろケアンズ国際空港に到着。
外へ出るとなんと地面が濡れている・・・。雨です。何てこった。
そのまま観測地のジェームズクック大学グラウンドへバスで向かいました。現地に着くと雨は止み,4時半頃薄明が始まる。雲があるもののまぁまぁ晴れ間もありこれならなんとか行けそうな感じ。ちょうど金星が見えていたので,時間もあることだしと金星を使ってビデオ,望遠鏡のフォーカスを合わせました。(これが後に大きな幸運をもたらしたのでした)

(1)日の出前の様子。金星が写っています。


そして太陽が顔を出しました。が,なんと機材をセッティングした場所からはちょうど木の陰に隠れるか隠れないかギリギリの所に太陽が。散々迷ったあげく,撮影場所の変更をすることに。(あとから考えたらこの判断は大正解でした)

場所を変更するも天候は一向に改善せず,太陽が顔を出してもすぐ引っ込めてしまう状況。部分日食が始まっているのにまったく写真が撮れない。

そうこうしている間に雨がポツポツ。しかも結構強い。慌てて撮影機材にシートをかけ傘をさす。雨が止みしばらくするとまたポツポツの繰り返し。まずい。第2接触の時間が迫っている。

第2接触の約20分前。太陽は見えないが,雲の隙間が太陽の方向へ少しずつ近付いてきている。早く来い隙間。でも雲の動きの速さから予測すると15分では太陽の位置に来ない。

第2接触の約10分前。また雨がポツポツ。望みだった隙間はいつの間に跡形もなく消滅。段々辺りが暗くなってきている。このまま太陽は顔を出さず,周りが暗くなって終わるのだろう。そう誰しもが思い諦めかけていた。

ところが!
第2接触の4分前,奇跡の展開スタート!!
厚い雲の中に隙間が・・・

(2)第2接触4分前に現れた奇跡の隙間


(3)奇跡の隙間の拡大写真。隙間の上に欠けた太陽が。


皆既になる直前の細い太陽が見えるではありませんか。
観測会場は一気にヒートアップ。やった!でもうれしい反面,撮影準備が間に合うのか?薄雲の中なので,事前に検討した露出時間では暗すぎる!フォーカスは合っているのか?今更合わせている暇などない。フィルターを外すまで残り2分。とにかく撮影開始!

その2へ続く。
2012年11月17日(土) No.214 (天文)

ケアンズ皆既日食


2012年11月14日のオーストラリア
ケアンズ皆既日食,行けることになりました!!
いよいよあと10日となり準備を進めています。

今回も中国皆既日食の時と同様に,BORG 77EDを用いた太陽の拡大撮影とデジタルビデオカメラによる拡大撮影を行い,ダイヤモンドリング・コロナを撮影します。

そして今回は新たな試みとして、皆既日食前後でダイナミックに変化する周囲の風景をフルハイビジョン動画で撮影する計画..
2012年11月04日(日) No.213 (天文)